議論とは相手を言い負かすゲームではなかった
去年、D・カーネギーの「人を動かす」を読みました。
この本を読んで、私はいままで議論の際に相手を理屈で言い負かそうとしていたと気づきました。
私以外にも議論とは相手を言い負かすゲームだと信じている人は多いと感じています。
しかし皆が議論を避けた結果、会議は「誰もが考えるいいアイデア」を「誰もが考えるいいアイデア」だと、もう一度確かめる作業になってしまっているとも感じていました。
私はこの相手を言い負かすゲームを、アイデアを生み出すゲームに変える2つの方法を見つけました。
議論をするときは、何度も私はあなたのことが嫌いなのではないと伝えます。
何か議論をする時、相手は多かれ少なかれ「この人は私のことが嫌いなんだ」と感じています。
実際、相手に「不備を教えてくれてありがとう」や「考えさせてくれる機会をくれてありがとう」など、自分の感謝を伝えるとみるみる相手の顔が明るくなり、場が和むのがわかります。
どんな人も「自分のことを嫌いな人は嫌い」なので、この勘違いは一刻も早く解消できるよう努めています。
積極的にコミュニケーションを取り疎遠にならないよう気をつけています。
顔を合わせづらいような雰囲気な気がしても、それは勘違いのことが多いです。
この勘違いを放置して、本当に顔を合わせないと勘違いはどんどん現実になっていきます。
そこで積極的に交流の機会に相手を誘い、自分は顔を合わせづらいなんて思ってないと暗に伝えることで
相手を安心させることができ、勘違いを防ぐことができました。
実際に今回記したような方法で、コミュニケーションの心理的コストが下がり
決定事項を確認するだけの会議から、意見を出し合う会議に変えることができました。