Fry in the Web

次からこうしようと思ったことを書き残しておきます

高速化の迷信

『パソコン 高速化』や『回線 高速化』などで検索すると
非常に多くの対処法などが出てきます、
先人達の試行錯誤が伺えますが、
すべてをとりあえず実行してみるというだけでは
例えばXP時代の古い情報であった場合
現在のWindows 10環境では利がないばかりか害になる恐れだってあります。
今回はこれらの迷信の真偽を検証していきます。


検証スペック
OS: Windows 10 Pro 64-bit
CPU: Intel(R) Core(TM) i3-4150 CPU @ 3.50GHz (4 CPUs), ~3.5GHz
Memory: 8192MB RAM
GPU:AMD Radeon (TM) R9 200 Series

検索ワード『パソコン 高速化』

パソコンが重い・起動が遅い | Windows高速化(XP/Vista/7/8対応)
不要なサービスを停止 - Windows8を高速化(軽くする) - PC設定のカルマ

上のようなサイトがヒットしました、
1つずつ見ていきます。

上に載っていたもので明らかに効果があるもの
  • HDDをSSDに変える
  • メモリを増設する
  • 使用していないサービスを停止する
  • 過剰な視覚効果を制限して軽量化する


SSDに換装
本当に遅いと感じているならまずはこれから実行すべきです
昔HDDからSSDに換装した時の話ですが
PC起動に毎回2分ぐらいかかっていたものが10秒以下になったのには本当に驚きました
余談ですがこの夏に秋葉原で開催されたインテルのイベントでSeq 3000Mb/sのモンスターSSDが置いてありましたw
RAID0だと思いますが、ゲームの読み込みとか2秒ぐらいなんじゃないでしょうかw
進化も速いものですね…


メモリを増設することはメモリが少ない時は絶大な効果を発揮します
コンピュータはメモリが足りなくなると仮想メモリというものを使用します
仮想メモリは補助記憶装置上(普通HDDやらSSDと呼ばれるもの)に作成されるので
作業全体が非常に遅くなってしまいます。
メモリはよく机に例えられますが、
机の上が物でいっぱいになってしまったら今使わないものを棚にしまいます。
その棚が補助記憶装置です、いちいち棚から取り出しながら作業するのは非効率的ですね
普通にブラウジングするだけなら4GBで足りるでしょう。

使用していないサービスを停止させる
これは不要な大きいサービスが起動している場合にのみ有効です
たまに大量にメモリを食う大きなサービスが起動していることがあります
しかし、それを停止させればそれ以上削れるものを探す必要はありません
小さなサービス1つ停止させたところで高速にはなりません
徹底的に停止させようとしているサイトもよく見ますが、害のほうが大きいのでやめましょう

過剰な視覚効果を制限して軽量化する
これは低スペックパソコンにおいて有効です
Vistaが不評だったのもハードウェアがAeroグラフィックに追い付いてなく、
もっさりしてたのが原因じゃないかと思っています
Windowsクラシック表示はなんとなく不格好ですし、
最近のパソコンなら気にする必要は殆どありませんが
最終手段として試すのも良いでしょう

ある程度効果があるもの
  • スタートアッププログラムを削除する
  • 軽量なブラウザやウイルス対策ソフトを導入する

スタートアッププログラムを削除する
これは不要なスタートアッププログラムが沢山ある場合に目に見えて効果が体感できます
自分の使わないプログラムは停止すべきです
しかしウイルス対策ソフトのプログラムもあるのであまりアグレッシブに削ることはおすすめしません
iPhone持ってないならiTunesHelperとかiTunesHelperとかiTunesHelperとかは止めちゃいましょう

軽量なブラウザやウイルス対策ソフトを導入する
現在のブラウザで体感で軽量なのはIEだと思います
昔はIEといえば数々の脆弱性ベンチマークスコアなども最弱のブラウザでしたが、
マイクロソフトの努力のおかげ(?)で軽さと安定性では最強です
無名のサードパティ製のもっと軽いブラウザがあるという指摘もあるかもしれませんが
セキュリティや使い勝手の観点からあまりおすすめしません
メモリがあまっているのならChromeで良いでしょう

まとめ

上に挙げたもの以外はほとんど効果が体感できません
高速化はほどほどにしましょうね(それのせいで僕は軽く累計20回はWindows再インストールしてます)